昔流行ったウルティマオンラインの魅力

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今でこそオンラインRPGは当たり前の存在になりましたが、2000年以前はあまり多くありませんでした。
現代と比べるとインターネット環境が脆弱だったこともあり、まだ普通の電話回線で通信したときは、数えるほどしかなかったのが実情です。
そのなかで圧倒的なシェアを獲得していたのがウルティマオンラインです。

ウルティマオンラインとは

海外のゲームですが日本用のサーバーも用意され、多くの日本人が参加していました。
とはいえ、この時代はまだコンシューマーのゲーム機が圧倒的に強く、こちらに参加していたのはパソコンを趣味にしているような人たちです。
むしろ、これをプレイしたいという理由で、パソコンについて勉強を始める人も多く見受けられました。
それだけ多くの魅力がつまったオンラインRPGだったというわけです。
電話代がかかるので、夜間に定額でかけ放題になるサービスを利用するのが一般的でした。

自分のキャラクターを制作することから始まる

自分のキャラクターを制作することから始まりますが、能力値は後で自由にビルドできます。
ただし、現代のゲームのように簡単に変更できるのではなく、地道な特訓が必要という厳しいルールでした。
たとえば冒険家を目指すなら、宝箱を開けるピッキングの能力や、宝の地図を解読する能力が必須です。
前者に関しては、実際に宝箱を用意してピッキングの練習をひたすら繰り返します。
その過程で鍵は壊れていくので、大量に購入しなければなりません。
そのためには、お金が必要であり、モンスターを倒すといった作業が必要です。
モンスターを討伐したいなら、武装を整えて筋力も鍛えることが必要です。
それ以外に、物を販売して利益を得る方法もありますし、加治屋のスキルを身につけて依頼を受けるという手段もあります。

人の数だけストーリーがあることも大きな魅力

このように、芋づる式で選択肢がたくさん出てくるので、それを自分なりに工夫しながらクリアしていきます。
普通のRPGと違って、人の数だけストーリーがあることも大きな魅力です。
そして最大の魅力として、仲間と一緒に楽しめることが挙げられます。
リアルの知り合いと一緒にプレイしても良いですが、やはり日本中の人と一緒に楽しめることが醍醐味です。
日本のサーバーができる前は、外国のサーバーに参加するしかなかったので、まさに世界中の人が相手でした。
いずれにせよ、オンライン空間で出会って一緒に楽しめることは、革命的な楽しさを生み出しました。

気が合う仲間が集まることでギルドを作れる機能もあった

大きな街で仲間を勧誘して一緒に怪物の討伐に出かけることもあれば、ビジネスを共同で始めることもあります。
気が合う仲間が集まることでギルドを作れる機能もありました。
ギルドに参加すれば、さまざまな点で協力し合えるようになります。
連絡を取り合えるのはもちろんですが、より効率化するためにICQというツールを導入する人が多かったです。

PKとは

PKといってプレイヤーを襲うプレイを楽しむ人もいましたが、それもこのゲームで語られる良き思い出です。
PKギルドも存在し、一人で旅をしているプレイヤーを攻撃して、アイテムやお金などを奪っていきます。
それを退治する警察のようなギルドも活動しているなど、リアルな世界が投影されていたことも魅力といえます。
お金を貯めて家も買えますし、ギルドの場合はお城を建てることも多いです。
どちらの場合も土地が必要であり、その争奪戦になることも珍しくありません。
有力なプレイヤーがいれば、自分のギルドに引き抜くこともあるなど、スポーツや戦国時代のような要素ありました。

まとめ

やめどきが見つからず、没頭してしまう人が続出するのも無理はない話です。
コンピューターとの対話型のゲームしか体験したことがない人には、人を相手にする衝撃的なゲームだったからです。
あらゆる要素が現在のオンラインRPGに引き継がれています。